Secret Happiness Kiss/シークレットハピネスキス
「皆さん……出過ぎた真似をしてすみません」
「いえいえ。助かりましたよ。我々も怒りに満ちていたので」
テーブルにこぼれた水を拭き取り終わると、松村さんとの話し合いを始めた。
「松村茂と言います。元大手でプロデューサーをしていて、現在は独立を考えて退職しました。年齢は55歳です。事務所を立ち上げるにあたり数多くのライブを見に行きましたが、Happinessのライブを忘れることが出来ず、何度も足を運ばせて頂きました。是非一緒に夢に向かって歩きたいです」
メンバーは、松村さんの持ってきた資料を見ながら話しをする。
話し合いは30分も続き、受け答えはお互い良好に見えたが、アツシだけは険しい表情を崩さない。皆が笑顔で互いに質問し合う中、刺すようにアツシは話す。
「本当に事務所を立ち上げられますか?」
「はい。資金はあります」
「……そうですか。んー……申し訳ないのですが本日トラブルもあった為、再度また話し合いをしたいのですがよろしいですか?」
「分かりました。本日はお時間を頂きありがとうございます」
松村さんは席を立ち上がり、会釈をするとスタジオを後にした。マサトは追いかけるように「ちょっと外まで送ってくるよ」と皆に伝えて出て行く。私も気になりついて行った。
「松村さん今日はありがとうございました」
「皆さんと話せただけで嬉しかったです。私はスカウトの前に、Happinessのファンですから」
「松村さん。良かったらもう少しお話しませんか?」
「いいのかい? お昼時だし、ご飯を食べながら話すのはどうだろうか。もし良ければ鈴華さんも」
「鈴華ちゃんはまだ大丈夫?」
「はい。私もお話聞きたいので喜んで参加したいです」
マサトはアツシに電話を掛けて許可を貰い、タクシーで食事ができる場所に向かった。私達は松村さんのご馳走で食事を楽しく終えたあと、話し合いを始める。
「松村さんはなぜ独立したいと思いになったんですか?」
「私自身、前の職場でそれなりの立場にいたのですが、自由に育てることは出来なかったんです。今の流行はジャズです。なので事務所の方針は、ジャズにお金をつぎ込み、他のまだ売れていない才能の原石にお金を多く回すことは出来なかったんです。縛られずに才能のある若者を育てたいと思い、独立に至りました」
私達は、元職場の業務で気になることをいくつか質問を終えると、松村さんはアツシがどう思っているのか弱音をこぼした。その時マサトは優しく声を掛ける。
「アツシとは小さい頃の親友で、少しは分かっているつもりです。アツシはいつもHappinessの事を考えて行動してきました。松村さんの人間性は認めていますが、資金の不安や将来の事を考えると、まだ一歩足りないんだと思います」
松村さんは深く考え込み、私にも意見を聞きたいと聞かれ答える。
「アツシが松村さんに求めているのは覚悟じゃないかなぁって見ていて思いました。私はHappinessと関わって短いですけど、全く分からない訳でもありません。参考になれば良いんですけど……」
「二人ともありがとう。マサトさん一週間後再度話し合いの場を用意して欲しいんだけど、頼めるかな?」
「アツシの方に帰ったら確認してみます。分かり次第連絡しますね」
話し合いを終えて松村さんと解散し、マサトと歩きながらお話した。
「マサトは松村さんのことどう思っているの?」
「俺は初めて話したときから、松村さんにやって欲しいと思っているよ。アツシは何でも一人で抱えるから、松村さんみたいなしっかりした大人がいれば、バンドとして強くなる気がする。鈴華さんはどう思う?」
「私も賛成かな。Happinessに必要な存在だと思うよ」
家に着くまで話しは続き、感謝を伝えて帰宅した。
「いえいえ。助かりましたよ。我々も怒りに満ちていたので」
テーブルにこぼれた水を拭き取り終わると、松村さんとの話し合いを始めた。
「松村茂と言います。元大手でプロデューサーをしていて、現在は独立を考えて退職しました。年齢は55歳です。事務所を立ち上げるにあたり数多くのライブを見に行きましたが、Happinessのライブを忘れることが出来ず、何度も足を運ばせて頂きました。是非一緒に夢に向かって歩きたいです」
メンバーは、松村さんの持ってきた資料を見ながら話しをする。
話し合いは30分も続き、受け答えはお互い良好に見えたが、アツシだけは険しい表情を崩さない。皆が笑顔で互いに質問し合う中、刺すようにアツシは話す。
「本当に事務所を立ち上げられますか?」
「はい。資金はあります」
「……そうですか。んー……申し訳ないのですが本日トラブルもあった為、再度また話し合いをしたいのですがよろしいですか?」
「分かりました。本日はお時間を頂きありがとうございます」
松村さんは席を立ち上がり、会釈をするとスタジオを後にした。マサトは追いかけるように「ちょっと外まで送ってくるよ」と皆に伝えて出て行く。私も気になりついて行った。
「松村さん今日はありがとうございました」
「皆さんと話せただけで嬉しかったです。私はスカウトの前に、Happinessのファンですから」
「松村さん。良かったらもう少しお話しませんか?」
「いいのかい? お昼時だし、ご飯を食べながら話すのはどうだろうか。もし良ければ鈴華さんも」
「鈴華ちゃんはまだ大丈夫?」
「はい。私もお話聞きたいので喜んで参加したいです」
マサトはアツシに電話を掛けて許可を貰い、タクシーで食事ができる場所に向かった。私達は松村さんのご馳走で食事を楽しく終えたあと、話し合いを始める。
「松村さんはなぜ独立したいと思いになったんですか?」
「私自身、前の職場でそれなりの立場にいたのですが、自由に育てることは出来なかったんです。今の流行はジャズです。なので事務所の方針は、ジャズにお金をつぎ込み、他のまだ売れていない才能の原石にお金を多く回すことは出来なかったんです。縛られずに才能のある若者を育てたいと思い、独立に至りました」
私達は、元職場の業務で気になることをいくつか質問を終えると、松村さんはアツシがどう思っているのか弱音をこぼした。その時マサトは優しく声を掛ける。
「アツシとは小さい頃の親友で、少しは分かっているつもりです。アツシはいつもHappinessの事を考えて行動してきました。松村さんの人間性は認めていますが、資金の不安や将来の事を考えると、まだ一歩足りないんだと思います」
松村さんは深く考え込み、私にも意見を聞きたいと聞かれ答える。
「アツシが松村さんに求めているのは覚悟じゃないかなぁって見ていて思いました。私はHappinessと関わって短いですけど、全く分からない訳でもありません。参考になれば良いんですけど……」
「二人ともありがとう。マサトさん一週間後再度話し合いの場を用意して欲しいんだけど、頼めるかな?」
「アツシの方に帰ったら確認してみます。分かり次第連絡しますね」
話し合いを終えて松村さんと解散し、マサトと歩きながらお話した。
「マサトは松村さんのことどう思っているの?」
「俺は初めて話したときから、松村さんにやって欲しいと思っているよ。アツシは何でも一人で抱えるから、松村さんみたいなしっかりした大人がいれば、バンドとして強くなる気がする。鈴華さんはどう思う?」
「私も賛成かな。Happinessに必要な存在だと思うよ」
家に着くまで話しは続き、感謝を伝えて帰宅した。