Secret Happiness Kiss/シークレットハピネスキス
第9話 合宿 後編
***【ユキト視点】
朝、目覚めて朝食を食べた後、一時間後に各自トレーニングルームに移動する。この部屋は2つに分かれていて、1つは何もない広い空間。ここでストレッチを丁寧に時間を掛けて始める。一つ一つの動作をしっかり伸ばすことで、姿勢やバランスを鍛えて行く。
2つ目はトレーニング機材が置いてある部屋。一人一人違うメニューをこなしていき、筋トレをやっとの思いで終わらせる。少ない休憩も含めて二時間もトレーニングルームで過ごしていた。
次に外に出てジョギングを始める。合宿の敷地には、4つのジョギングコースがあり、僕が走るのは、距離の短いコースだ。
走っていると、生き物の鳴き声や木々の音色に癒やされる。
走り終えた後は入念にストレッチをすれば、今日の体力作りは終わりだ。
お昼ご飯を食べ終えると技術のトレーニングが始まる。
午後は2組に分かれて練習をする。演奏のヒビナチームと、ボーカルのアユミチーム。僕はアユミさんの元で教わるので、ボーカルのトレーニング部屋に移動した。
「じゃ始めるよ-!!」
アユミさんはいつも笑顔だが、練習は想像より遙かに厳しかった。
腹筋を使った発声練習や、歌詞の表現をどうするかの指導を細かく教わる。きつい事だらけだが、全て必要に思うことばかりで成長している実感を感じている。
夕方まで指導は続き今日の練習は終わった。
シャワーで汗を流して食堂に向かうと、アユミさんから大量の課題とリストを渡される。
「帰るから、次来までにリストを終わらせてね。じゃ! バイバイ」
玄関まで見送り、松村さんの運転で帰って行った。
紙を確認すると綺麗な手書きで一つ一つどうすれば良いのかが、丁寧に書かれていた。これを読めば一人でも出来そうで安心した。
◇◇◇
10日間合宿をして、生活にも慣れてきた。
午前中は体作りから始まり、午後は技術を磨きで1日が終わる。最初の3日間は辛いと感じていたが、日が経つにつれ徐々に慣れていき、今はもう日課だ。
アユミさんとヒビナさんとも仲良くなり、松村さんと光さんとの信頼関係も深くなっている。最近は夜に食堂で、トランプを使って遊ぶのが流行っていて毎日開かれているぐらいの仲だ。
だが、マサトはヒビナさんに親しく接しているが、見ていていつも距離を感じる。流石に気になり、夜中廊下ですれ違ったマサトに聞いてみることにした。
「マサト。ちょっといい?」
「どうした?」
「ヒビナさんの事、どう思ってる」
マサトは頭を抱えると、その瞬間を聞いていたアツシが話しに入る。
「へー。その話し俺も気になるな」
これ以上広まらない為に、マサトは慌てて部屋に僕達を入れて話し始める。
「ヒビナさんは憧れの存在なんだよ」
「へー。幼馴染みなのに初耳だわ」
「どうして憧れたの?」
「ネットで演奏の解説動画を見て勉強してたんだ。そこから徐々に憧れになっていたんだよ」
「あー。確かにドラムを始めた頃、練習中に良く動画見てたよな。で、関係あるの?」
アツシが言葉を刺すと、マサトは照れながら言葉にする。
「初めて合宿で出会った時、鼓動が高鳴って恥ずかしさでいっぱいになって……」
いつも大人びてクールなマサトは、自分が思っているより可愛かった。マサトは一目惚れをして恥ずかしさのあまり距離を置いていただけだった。
「プッ……。ごめん悪気があって笑った訳じゃないんだ。長い付き合いだけど恋しているところ、見たことないから安心したわ。まぁ、頑張れよ!」とアツシは部屋を出た。
最初は苦手意識があるのか? そんな事を思って心配していたけど、この様子ならほっといても大丈夫そうだ。
「僕も行くよ。頑張れよ!」
朝、目覚めて朝食を食べた後、一時間後に各自トレーニングルームに移動する。この部屋は2つに分かれていて、1つは何もない広い空間。ここでストレッチを丁寧に時間を掛けて始める。一つ一つの動作をしっかり伸ばすことで、姿勢やバランスを鍛えて行く。
2つ目はトレーニング機材が置いてある部屋。一人一人違うメニューをこなしていき、筋トレをやっとの思いで終わらせる。少ない休憩も含めて二時間もトレーニングルームで過ごしていた。
次に外に出てジョギングを始める。合宿の敷地には、4つのジョギングコースがあり、僕が走るのは、距離の短いコースだ。
走っていると、生き物の鳴き声や木々の音色に癒やされる。
走り終えた後は入念にストレッチをすれば、今日の体力作りは終わりだ。
お昼ご飯を食べ終えると技術のトレーニングが始まる。
午後は2組に分かれて練習をする。演奏のヒビナチームと、ボーカルのアユミチーム。僕はアユミさんの元で教わるので、ボーカルのトレーニング部屋に移動した。
「じゃ始めるよ-!!」
アユミさんはいつも笑顔だが、練習は想像より遙かに厳しかった。
腹筋を使った発声練習や、歌詞の表現をどうするかの指導を細かく教わる。きつい事だらけだが、全て必要に思うことばかりで成長している実感を感じている。
夕方まで指導は続き今日の練習は終わった。
シャワーで汗を流して食堂に向かうと、アユミさんから大量の課題とリストを渡される。
「帰るから、次来までにリストを終わらせてね。じゃ! バイバイ」
玄関まで見送り、松村さんの運転で帰って行った。
紙を確認すると綺麗な手書きで一つ一つどうすれば良いのかが、丁寧に書かれていた。これを読めば一人でも出来そうで安心した。
◇◇◇
10日間合宿をして、生活にも慣れてきた。
午前中は体作りから始まり、午後は技術を磨きで1日が終わる。最初の3日間は辛いと感じていたが、日が経つにつれ徐々に慣れていき、今はもう日課だ。
アユミさんとヒビナさんとも仲良くなり、松村さんと光さんとの信頼関係も深くなっている。最近は夜に食堂で、トランプを使って遊ぶのが流行っていて毎日開かれているぐらいの仲だ。
だが、マサトはヒビナさんに親しく接しているが、見ていていつも距離を感じる。流石に気になり、夜中廊下ですれ違ったマサトに聞いてみることにした。
「マサト。ちょっといい?」
「どうした?」
「ヒビナさんの事、どう思ってる」
マサトは頭を抱えると、その瞬間を聞いていたアツシが話しに入る。
「へー。その話し俺も気になるな」
これ以上広まらない為に、マサトは慌てて部屋に僕達を入れて話し始める。
「ヒビナさんは憧れの存在なんだよ」
「へー。幼馴染みなのに初耳だわ」
「どうして憧れたの?」
「ネットで演奏の解説動画を見て勉強してたんだ。そこから徐々に憧れになっていたんだよ」
「あー。確かにドラムを始めた頃、練習中に良く動画見てたよな。で、関係あるの?」
アツシが言葉を刺すと、マサトは照れながら言葉にする。
「初めて合宿で出会った時、鼓動が高鳴って恥ずかしさでいっぱいになって……」
いつも大人びてクールなマサトは、自分が思っているより可愛かった。マサトは一目惚れをして恥ずかしさのあまり距離を置いていただけだった。
「プッ……。ごめん悪気があって笑った訳じゃないんだ。長い付き合いだけど恋しているところ、見たことないから安心したわ。まぁ、頑張れよ!」とアツシは部屋を出た。
最初は苦手意識があるのか? そんな事を思って心配していたけど、この様子ならほっといても大丈夫そうだ。
「僕も行くよ。頑張れよ!」