Secret Happiness Kiss/シークレットハピネスキス

第2話 甘い香りはトゲの華

初めてHappinessのメンバーに出会った日は決して忘れもしない。
  
 待合室のドアを開くと、目の前に185センチくらいの高身長の人が、不思議そうな顔をして立ち尽くして声をかけた。

「どうしたの? 迷子の子猫さん」

「いや……あの。んっ」
 驚きと格好良さに下を向く。彼はいきなり私の顎先を指でゆっくりと上に向けると、見下ろしている彼の目が合った。

 胸の鼓動がドキドキと体全身に響き、彼の透き通る瞳に目が離せなく無言のまま見つめ合う。まつげが長くスタイルはモデルみたいで、誘惑するような花の香りが鼓動を更に早くした。彼の美しさはまるでバラのようで、一度でも好きになったら、抜けないトゲのように心が支配されると思った。

 このままじゃダメ! 私は視線を右に落としながら首の向きを変えると、彼は指で顔を正面に戻し「もっと可愛い姿見せて?」そう耳に甘い声で囁く。恥ずかしさで体全身に熱を感じて、私の瞳は甘くとろけていた。

 あの時の私は、こんなことになる何て思いもしなかった。
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