Secret Happiness Kiss/シークレットハピネスキス
気が付いたのは、眠い目を擦り朝のテレビを付けた時。映像にはSecret HappinessのアルバムとMVが放送されていた。
驚きで目が覚めてチャンネルを切り替えると、どこもSecret Happinessを取り上げている。スマホで調べると、トレンドが一位になっていた。この数時間で凄まじいバズリをしていて、まるでスミレの再来と思わせるほど、一夜で世界が変わった。
スマホから着信音が鳴り響き確認をすると、松村さんからだった。
「すまない鈴華さん。今メンバーと私はホテルに居るんだが……どうやら外は記者とファンで溢れていて出られそうにないんだ。今から光が車で向かいに来るから、良かったらメンバーの荷物を届けてくれないか?」
前の生活と一変している事に驚きつつも、身支度を済ませて光さんと一緒に家に向かう。メンバーの家に着いて、送られてきたメールの荷物をキャリーケースに詰め込み車で走りだした。
運転中の光さんに、心配していた事を尋ねる。
「光さん。結構大事になっているみたいですけど、皆は大丈夫ですか?」
「最初は戸惑っていたけど、今は皆ピンピンしているわよ」
――良かった。皆元気そうで――胸を撫で下ろしていると、目的地の地下駐車場に停車した。
「ここにも人が沢山居るわね」
「入り口に人居ますけど、大丈夫ですかね?」
「えぇ平気よ。私達の顔は知られてないし、一般の宿泊者に思われるだけだわ」
トランクから荷物を取り出して、入り口で待ち構えている人達の中を取り過ぎた。声を掛けられたりはしたが、無視を貫いてフロントに向かった。
光さんがカードのような物を見せると、ホテルスタッフが出て来て、一緒に同行をしてエレベーターに乗る。
目的の階に着くとホテルスタッフが待ち構えていて、スタッフ同士で話し合うと部屋に案内された。
「あっ! 鈴華さんだ!!」
チハルの声で部屋に居る関係者達は振り返る。メンバーは駆け寄り近づいた。
「急なお願いを受け入れてくれてありがとね」
アツシが落ち着いて話せるように、メンバーだけ部屋を移動して事の経緯の順に沿って説明を始める。
「本番後は、音楽関係者の人達に挨拶回りを全員でしてからホテルへ帰宅したんだ。昨日はギリギリまで練って挑んだから、皆疲れが溜まっていて、俺達はすぐに眠りに付いてしまった。そして朝起きると、別室で事務所の人達が集まっていたから、事情を聞くとバズっている事を知ったんだ」
――私と同じ時に今の状況を知ったんだ。
「最初は驚いたよ。まさかこんなにも早く人気になるんて……でも、それが油断だった。朝メンバーで世間の反応を見ている時、ホテルに入る写真を見つけた。昨日は疲れているのと、ここまで初日で人気になると思わなかったから、テレビで出演したスーツのまま、メインの入り口から入ってしまった。これがその時に撮られた写真」
確認をすると、しっかり本人達と分るように撮られている写真だった。
話している最中、突然扉がノックされて松村さんが入ってくる。
「急ぎで頼み事をしてごめんね。ここに来るまで何もされなかったかい?」
「はい! 大丈夫でした。松村さん顔色少し悪いですけど、大丈夫ですか?」
「心配ないよ。さっきの部屋で社員と色々動いていたから、疲れが溜まったんだと思うよ」
心配をしていると、アツシがフラついている松村さんを座らせて仕事を交代した。
「これお水です。飲んでください」
「ありがとう鈴華さん」
マサトが松村さんに状況を聞くと、笑顔で答える。
「CD完売したんだ! 仕事の問い合わせも多くて休む暇もないくらいだよ。でも、人気になったおかげで、宣伝を断られた会社から声が掛かったり、今まで以上にやりたいことが出来そうでワクワクが止まらない」
「……松村さん。無理はダメですよ。俺達が寝ている時だって起こさないように仕事してたんでしょ? 今は寝て休んでください。俺も手伝いに行くので」
「ありがと……マサト」
私は向かっている最中で買ったコンビニのおにぎりを渡して、松村さんとチハルとご飯を食べた。
「鈴華さん色々ありがとね。もう一つ頼み事があるのだが、無理のない範囲でメンバーのお世話をしてくれないか?」
――お世話? 何のことだろう。
「分りました。でも、具体的に何をすれば……」
「外でファンが待機をしているから、メンバーは動くことが出来ないんだ。だから、身の回りの世話をして欲しい。本来はマネージャーがやる仕事何だけど、今は人手が足りなくて……」
私は松村さんの顔を見ながら自信満々に答える。
「任せてください! 私もSecret Happinessの一員なんで」
驚きで目が覚めてチャンネルを切り替えると、どこもSecret Happinessを取り上げている。スマホで調べると、トレンドが一位になっていた。この数時間で凄まじいバズリをしていて、まるでスミレの再来と思わせるほど、一夜で世界が変わった。
スマホから着信音が鳴り響き確認をすると、松村さんからだった。
「すまない鈴華さん。今メンバーと私はホテルに居るんだが……どうやら外は記者とファンで溢れていて出られそうにないんだ。今から光が車で向かいに来るから、良かったらメンバーの荷物を届けてくれないか?」
前の生活と一変している事に驚きつつも、身支度を済ませて光さんと一緒に家に向かう。メンバーの家に着いて、送られてきたメールの荷物をキャリーケースに詰め込み車で走りだした。
運転中の光さんに、心配していた事を尋ねる。
「光さん。結構大事になっているみたいですけど、皆は大丈夫ですか?」
「最初は戸惑っていたけど、今は皆ピンピンしているわよ」
――良かった。皆元気そうで――胸を撫で下ろしていると、目的地の地下駐車場に停車した。
「ここにも人が沢山居るわね」
「入り口に人居ますけど、大丈夫ですかね?」
「えぇ平気よ。私達の顔は知られてないし、一般の宿泊者に思われるだけだわ」
トランクから荷物を取り出して、入り口で待ち構えている人達の中を取り過ぎた。声を掛けられたりはしたが、無視を貫いてフロントに向かった。
光さんがカードのような物を見せると、ホテルスタッフが出て来て、一緒に同行をしてエレベーターに乗る。
目的の階に着くとホテルスタッフが待ち構えていて、スタッフ同士で話し合うと部屋に案内された。
「あっ! 鈴華さんだ!!」
チハルの声で部屋に居る関係者達は振り返る。メンバーは駆け寄り近づいた。
「急なお願いを受け入れてくれてありがとね」
アツシが落ち着いて話せるように、メンバーだけ部屋を移動して事の経緯の順に沿って説明を始める。
「本番後は、音楽関係者の人達に挨拶回りを全員でしてからホテルへ帰宅したんだ。昨日はギリギリまで練って挑んだから、皆疲れが溜まっていて、俺達はすぐに眠りに付いてしまった。そして朝起きると、別室で事務所の人達が集まっていたから、事情を聞くとバズっている事を知ったんだ」
――私と同じ時に今の状況を知ったんだ。
「最初は驚いたよ。まさかこんなにも早く人気になるんて……でも、それが油断だった。朝メンバーで世間の反応を見ている時、ホテルに入る写真を見つけた。昨日は疲れているのと、ここまで初日で人気になると思わなかったから、テレビで出演したスーツのまま、メインの入り口から入ってしまった。これがその時に撮られた写真」
確認をすると、しっかり本人達と分るように撮られている写真だった。
話している最中、突然扉がノックされて松村さんが入ってくる。
「急ぎで頼み事をしてごめんね。ここに来るまで何もされなかったかい?」
「はい! 大丈夫でした。松村さん顔色少し悪いですけど、大丈夫ですか?」
「心配ないよ。さっきの部屋で社員と色々動いていたから、疲れが溜まったんだと思うよ」
心配をしていると、アツシがフラついている松村さんを座らせて仕事を交代した。
「これお水です。飲んでください」
「ありがとう鈴華さん」
マサトが松村さんに状況を聞くと、笑顔で答える。
「CD完売したんだ! 仕事の問い合わせも多くて休む暇もないくらいだよ。でも、人気になったおかげで、宣伝を断られた会社から声が掛かったり、今まで以上にやりたいことが出来そうでワクワクが止まらない」
「……松村さん。無理はダメですよ。俺達が寝ている時だって起こさないように仕事してたんでしょ? 今は寝て休んでください。俺も手伝いに行くので」
「ありがと……マサト」
私は向かっている最中で買ったコンビニのおにぎりを渡して、松村さんとチハルとご飯を食べた。
「鈴華さん色々ありがとね。もう一つ頼み事があるのだが、無理のない範囲でメンバーのお世話をしてくれないか?」
――お世話? 何のことだろう。
「分りました。でも、具体的に何をすれば……」
「外でファンが待機をしているから、メンバーは動くことが出来ないんだ。だから、身の回りの世話をして欲しい。本来はマネージャーがやる仕事何だけど、今は人手が足りなくて……」
私は松村さんの顔を見ながら自信満々に答える。
「任せてください! 私もSecret Happinessの一員なんで」


