悪女の代行を演じたら氷の御曹司に永久就職⁉〜お見合い破談に大失敗!私は彼に丸め込まれ溺愛されてます~
(…まずい)
ここに居たら…このままここに居たら…戻れなくなる気がする。
「す…すみません、胃の調子が…帰ります!では、さよなら」
彼に上着を渡すと頭を下げて頬に熱がこもる顏を手で仰ぎながらまたエレベーターに乗り込んだ。
「あのお辞儀で…隠してるつもりか?」
彼が私をジッと見つめていたことは私には分からなかった。
『今週はいかがでしょうか?社長が少しは時間が取れそうなんですが』
社長が社長なら秘書も冷たいトーンで話し始める。
メールと瑞希お嬢様のご両親通しの代行サービスへの連絡だった物がここ最近は直接連絡が来るようになった。
「今週末は親戚の所有する海外の別荘に行くことになってて~。志遠さぁんが私に会いたいのは分かるんですけどゴメンなさ~い。あ、携帯も繋がらないと思いま~す」
熱烈というよりも執拗なデートの誘いを必死の思いで断り続けていた。
この語尾の伸ばすのは全然慣れない。
むず痒くて仕方ない!
でも、最初のキャラを淫乱、いやバカっぽい悪女で一晩過ごしちゃったからもうこれを通すしか生きる道がない。
『さようでございますか』
「あの、志遠さぁんにお見合い断っても良いんだよ?って伝えて下さいね~?」
これも毎回言ってるんだけど『お伝え致します』と言われるばかりで一切実現しない。
今回も同じように伝えるとだけ言われて電話を切られた。
「つ…疲れる、いつになったら去ってくれんのよー‼」
「どうしたんですか?台風の話とか?」
休憩室で叫ぶ声を外から入ってきた宮永さんに聞かれて焦ったけど勝手に誤解してくれたみたい。
「台風今週には上陸っぽいですね、過去最大級みたいです」
「そうなの?だったら…忙しくなるね。ほら、交通機関が動かないとかあるでしょう?そうなると急な宿泊が増えるのよ」
「えーっ」と不満そうな彼女の可愛さにさっき自分がやらかしたことなんて頭の中からすっぽり抜けてしまっていた。
ここに居たら…このままここに居たら…戻れなくなる気がする。
「す…すみません、胃の調子が…帰ります!では、さよなら」
彼に上着を渡すと頭を下げて頬に熱がこもる顏を手で仰ぎながらまたエレベーターに乗り込んだ。
「あのお辞儀で…隠してるつもりか?」
彼が私をジッと見つめていたことは私には分からなかった。
『今週はいかがでしょうか?社長が少しは時間が取れそうなんですが』
社長が社長なら秘書も冷たいトーンで話し始める。
メールと瑞希お嬢様のご両親通しの代行サービスへの連絡だった物がここ最近は直接連絡が来るようになった。
「今週末は親戚の所有する海外の別荘に行くことになってて~。志遠さぁんが私に会いたいのは分かるんですけどゴメンなさ~い。あ、携帯も繋がらないと思いま~す」
熱烈というよりも執拗なデートの誘いを必死の思いで断り続けていた。
この語尾の伸ばすのは全然慣れない。
むず痒くて仕方ない!
でも、最初のキャラを淫乱、いやバカっぽい悪女で一晩過ごしちゃったからもうこれを通すしか生きる道がない。
『さようでございますか』
「あの、志遠さぁんにお見合い断っても良いんだよ?って伝えて下さいね~?」
これも毎回言ってるんだけど『お伝え致します』と言われるばかりで一切実現しない。
今回も同じように伝えるとだけ言われて電話を切られた。
「つ…疲れる、いつになったら去ってくれんのよー‼」
「どうしたんですか?台風の話とか?」
休憩室で叫ぶ声を外から入ってきた宮永さんに聞かれて焦ったけど勝手に誤解してくれたみたい。
「台風今週には上陸っぽいですね、過去最大級みたいです」
「そうなの?だったら…忙しくなるね。ほら、交通機関が動かないとかあるでしょう?そうなると急な宿泊が増えるのよ」
「えーっ」と不満そうな彼女の可愛さにさっき自分がやらかしたことなんて頭の中からすっぽり抜けてしまっていた。