紫陽花のように、綺麗に咲く君へ。~今日、キミに恋しました~(恋リアの裏側暴露※完全妄想です!!)

⑥:ピュアな異分子

休憩スペースのパイプ椅子に、詩はぽつんと一人で座り、スマホに送られた台本を見つめていた。
芸能界の空気に馴染めず、心を閉ざす彼女の元へ、泥だらけのサッカーボールを持った海斗が汗を拭いながら無邪気に走ってくる。
「詩ちゃん! さっき夕日の中で見たとき、マジで綺麗だなって思って! 俺、お世辞とか言えないんだけど、本当に詩ちゃんの歌、いつも聴いてるんだ!」

詩は驚いて目を丸くした。周囲ではカメラが回っている。(え? この人、何言ってるの? どのカメラを狙った発言? どこまでが計算なの!?)
警戒する詩の様子にも気づかず、海斗は「? どうしたの? 顔赤いよ?」と真っ直ぐな視線を向けてくる。詩は息が詰まりそうになり、思わず目をそらしてしまった。
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