好感度を上げればボーナス仕様の乙女ゲーム世界で、攻略対象の王子様をメロメロにさせすぎてごめんなさいっ★
「え~! そうなんですね。凄いです! やっぱり、ローラン様ってセンスが良いんですね」

 私は背の高い騎士ローランをうっとりとした尊敬の眼差しで見つめれば、彼は小麦色の灼けた肌でもわかるくらいに目の下が赤くなった。

 ……うふふ。可愛い照れ顔いただきました。そして、私は間違いなく、ここでボーナスを獲得したことを確信した。

 この会話で、好感度がかなり上がったわ。

「いやいや……そのようなことはない。それより、クラレンス子爵令嬢。授業に遅れてしまうのでは?」

 しっかりした性格のローランは、私が午後の授業に遅刻しないかと時間を気にしてくれたらしい。校舎を指差し私はわざとらしく口に手を当てた。

「ありがとうございます。ローラン様とお話ししていたら、時間を忘れてしまって……失礼します!」

 私は軽く礼をすると、黙って微笑むローランに背を向けて歩き出した。

 そして、歩きながら貴族学校の制服のポケットへと手を伸ばし、ピンク色の巾着袋を取り出した。

 紐を引っ張り中に手を入れると……手の中には期待通りに、目映く輝く金貨が何枚か。

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