好感度を上げればボーナス仕様の乙女ゲーム世界で、攻略対象の王子様をメロメロにさせすぎてごめんなさいっ★
「……まままま、待ってください。カーヴィス殿下。私は子爵令嬢でして、身分が足りません!」

 王族に嫁げるのは伯爵家以上と決まっているのは、私だって知っていますよ……!

「そのようなこと、些細なことだ。ソフィアにはいずれ、叔母上の公爵家に養女になってもらうことになる。僕はそういうことも理解してくれた上で、この前婚約の話を進めて良いかと確認したのだが?」

 そ、それって、いわゆる最終手段では……? えっ……えーと、えーと……この前? 申し訳ないけれど、会話内容を覚えていない。

 いわゆる恋愛の『さしすせそ』である『さすが』『しらなかった』『すごい』『センスいい』『そうなんだ』などを多用していて、聞きづらかった時も聞き返しもせずに適当に頷いていたかもしれない。

 ……だって、絶対、そういう恋愛対象にならないって……私は、そう思っていたので。

 別にこれはいつもって、そういうわけではないのよ! けど、好感度が上がったらもらえるボーナス目当てでしかないので、たまに、意識が飛んでいたかもしれない……だって、本当に親しくなる気はなかったもの。

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