好感度を上げればボーナス仕様の乙女ゲーム世界で、攻略対象の王子様をメロメロにさせすぎてごめんなさいっ★
 この言葉の意味は『次期国王である王太子の僕の意向に逆らうなんて、二人ともどうなるかわからないよ。覚悟は出来ているよね……?』と、そういうこと……! 出来てない……! 覚悟なんて!

 出来てるわけないし、ローラン様と話していたのは単なる好感度ボーナス狙い……! なんて、そんな話を口に出来るわけもなく、私は黙ったまま頷いた。

 意気地なしと思ってくれて良い。王族の本気の圧に、子爵令嬢風情が太刀打ち出来るはずがないもの。

 息を潜めて生き残る道を探るしかないのだ。

「……良い子だね。ソフィア。なんだか、僕の弟や下級生、それに、保険医とも仲が良いみたいだけど、それもやめてくれる?」

 ヒッ……! 私が他の攻略対象者と話をしているの、知ってるんだ……!

 もうなんだか反論するのも怖くなって、黙ったままでこくこくと頷いた。

「ソフィア。そろそろ行った方が良いよ。遅刻するから」

 その時、予鈴を耳にしたので、微笑んで私の頭を撫でた彼へ頷いて、教室に向けて小走りで駆け出した。


◇◆◇


「……それでは、これで授業を終わりとする」

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