御曹司様はもふもふ好きのペットシッターに運命を感じました

彼女に身につけてほしくて、出張先でアクセサリーを購入してきた。きっと可憐な彼女に似合うだろうと選んだネックレス。今晩、夜景が綺麗なレストランでディナーを終えたら、それを贈り、いよいよ想いを伝えようと心に決めていた。

そのはずだったのだが……。今日の彼女の態度は何だ。俺がいない間に何があったのだろうか。アレクセイに向けられていた優しい笑顔が俺には向けられないことに焦りを感じた。少しずつ距離を詰めて、彼女の気持ちが俺に向いたら、時枝さんや彼女のご両親に認めてもらおうと考えていた。しかし、そんな悠長なことを言っていたら逃げられてしまいそうだ。

「アレク、杏奈さんの笑顔がお前だけに向けられるなんて、お前に嫉妬してしまいそうだよ」

アレクセイに当たってもどうにかなるわけではないが面白くない。とにかく今は俺の気持ちをはっきりと伝えるべきだろう。

「アレク、悪いが散歩は後でにさせてもらうぞ」

俺は決意を新たに彼女の後を追いかけた。
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