御曹司様はもふもふ好きのペットシッターに運命を感じました

「驚いたな。家族以外の人間にここまで懐いているアレクセイを見るなんて想像していなかった」

驚いた顔をしていたのは、犬と一緒に床で寝ている私ではなかったのかしら?

「あの……。間違いでなければいいのですが、あなたが湊様ですか?」

「あぁ、挨拶が遅れました。久城湊です。あなたが時枝さんのお孫さんでアレクセイのシッターをしてくれている方ですね?」

「はい、藤井杏奈です。湊様、どうぞよろしくお願いいたします」

「こちらこそ、よろしく。それと呼び方ですが『様』はいらないので。湊と呼んでいただいて構いません」

「そんな、私は雇われている身ですので、お名前でお呼びするなんて出来ません」

「アレクセイがお世話になっていますが、俺があなたを雇っているわけではないですし、可能ならアレクセイと同じ様に友人のように接してもらえると嬉しいので、そこはお願いしたいですね」

「……では、さすがに呼び捨ては難しいので湊さんと呼ばせていただきます」

「わかった。では、そう呼んでくれ」

「はい」
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