御曹司様はもふもふ好きのペットシッターに運命を感じました

私の足に擦り寄ってくるアレクセイに手を伸ばしアレクセイを構っていると、その様子を見ていた湊さんがアレクセイの横で片ひざをついていた。

「アレクセイは散歩が大好きだから遠くに行きたがって大変だろう?」

「ぜんぜん大変じゃないです。一緒にお散歩に行くのが私の楽しみになってますから」

「そう?でも毎日では大変だ。たまには庭で遊ばせるだけでもいいんだよ」

「庭でも遊んでますよ。私、アレクセイと一緒にいられることが楽しくて。まったくご心配には及びません」

笑顔で答えるとアレクセイに気持ちが通じたのかワンと応えてくれた。

「そうか。アレクセイも喜んでいるようだな」

ご機嫌なアレクセイを撫でながら「ありがとう」と言われた。

こんなに素敵な人にありがとうと言われるなんて、今まで生きてきて初めての経験で胸がざわついた。

少しすると、ポケットに入れていたスマホの振動を感じ次の予定があったことを思い出す。

「すみません。時間ですので、私はこれで失礼します」と湊さんに声をかけた。

可愛いアレクセイと過ごしていると時間があっという間に過ぎていく。ペコリとお辞儀をして、アレクセイに「また明日ね」と声をかけ頭をそっと撫でてから、部屋を出た。
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