『イケメンになりたい!』で始めた学校生活、モテすぎてハーレム状態!?もう戻れない...

隣の席の恐怖

キーンコーンカーンコーン……。

4時間目のチャイムが鳴り響き、ようやくお昼休みになった。


私の席の周りは、朝の3倍以上の女子生徒たちで埋め尽くされる。


「ツムギくん! 一緒にお昼食べよ!」

「私のお弁当、ツムギくんの好きなエビフライ入ってるよ!」

「ダメ! 私と購買のパン買いに行こ!」


「あ、えっと……みんな、ありがとう。でも……俺、一度にたくさん食べられないから、今日はみんなで、この教室でおかずを少しずつシェアしない?」


困り眉で、トホホ……と小さく苦笑いしてみせる。

必死でひねり出した私の提案に、女子たちはさらに大興奮。


「ちょっと、そこのお前。うるさいんだけど」


突然、冷や水を浴びせかけるような、低くて冷徹な声が響いた。

声の主は、私の隣の席の茶髪男子だった。

彼は不機嫌そうに立ち上がると、私をゴミを見るかのような鋭い目で見下ろしてきた。


「教室でファンミーティングごっこすんなよ。目障りだし、邪魔」

「なっ……! ツムギくんに向かってなんてこと言うの!」


周りの女子たちが一斉に彼を睨みつける。

けれど、彼はフンと鼻で笑うと、ポケットに手を突っ込んだまま、教室を出て行ってしまった。


「……何あいつ、感じ悪い! 1年A組から上がってきた、特進クラスの『一ノ瀬 蓮(いちのせ れん)』だよ。成績トップの天才だけど、性格最悪って噂!」


女子たちが口々に彼の文句を言う。一ノ瀬 蓮……

うわぁ、関わっちゃダメなタイプの男の子だ。男装の生活を平和に送るためにも、彼とは距離を置こう……


私は心の中で、そう固く誓った。
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