銀狼騎士は転生悪役令嬢と番になる運命でした
【エリーゼ視点】
背中から伝わる、レオンの圧倒的な体温と力強い心音。
私の肩を包む彼の大きな手からは、山道の時のような獰猛な熱ではなく、私を心から愛おしむような、ひどく優しくて甘い温度が伝わってくる。
(もう、私の心臓の音までレオンに聞こえちゃいそう……)
恥ずかしくて、破裂しそうなほど胸が苦しい。でも、この温もりから離れたくないと思う自分がいた。
前世の孤独も、悪役令嬢としての破滅の未来も、この人の腕の中にいると、すべてがどうでもよくなるくらい、深い安心感に満たされる。
「レオン……」
私は勇気を出して振り返り、至近距離で彼を見上げた。月光と星の光を浴びた彼の琥珀色の瞳が、じっと私を射抜いている。
「私、知りたいの。レオンが何を『我慢』しているのか。……そして、私がもっと強くなったら、その我慢を、やめてくれる?」
それは、前世でも今世でも、男心を知らない私が精一杯に紡いだ、不器用な『おねだり』だった。
レオンの銀色の耳が、見たこともないほど激しくピクリと跳ね上がる。
次の瞬間、彼の瞳に、夜の闇よりも深い、本物の『雄の熱』が灯った。
「……エリーゼ。お前は本当に、自分がどれほど危険な誘惑をしているか分かっていないな」
レオンの低い声が、私の鼓膜を甘く震わせる。
彼の大きな手が、私の頬をそっと包み込み、親指で私の唇を優しくなぞった。その指先の熱さに、私の身体がかすかに震える。
「お前がそのつもりなら……俺はもう、ただの『護衛』の顔はしてやれないぞ」
「……ええ。いいわよ、レオン」
私たちは、満天の星空の下で、静かに見つめ合った。
背中から伝わる、レオンの圧倒的な体温と力強い心音。
私の肩を包む彼の大きな手からは、山道の時のような獰猛な熱ではなく、私を心から愛おしむような、ひどく優しくて甘い温度が伝わってくる。
(もう、私の心臓の音までレオンに聞こえちゃいそう……)
恥ずかしくて、破裂しそうなほど胸が苦しい。でも、この温もりから離れたくないと思う自分がいた。
前世の孤独も、悪役令嬢としての破滅の未来も、この人の腕の中にいると、すべてがどうでもよくなるくらい、深い安心感に満たされる。
「レオン……」
私は勇気を出して振り返り、至近距離で彼を見上げた。月光と星の光を浴びた彼の琥珀色の瞳が、じっと私を射抜いている。
「私、知りたいの。レオンが何を『我慢』しているのか。……そして、私がもっと強くなったら、その我慢を、やめてくれる?」
それは、前世でも今世でも、男心を知らない私が精一杯に紡いだ、不器用な『おねだり』だった。
レオンの銀色の耳が、見たこともないほど激しくピクリと跳ね上がる。
次の瞬間、彼の瞳に、夜の闇よりも深い、本物の『雄の熱』が灯った。
「……エリーゼ。お前は本当に、自分がどれほど危険な誘惑をしているか分かっていないな」
レオンの低い声が、私の鼓膜を甘く震わせる。
彼の大きな手が、私の頬をそっと包み込み、親指で私の唇を優しくなぞった。その指先の熱さに、私の身体がかすかに震える。
「お前がそのつもりなら……俺はもう、ただの『護衛』の顔はしてやれないぞ」
「……ええ。いいわよ、レオン」
私たちは、満天の星空の下で、静かに見つめ合った。