恋愛偏差値0.01。
「……でもね」
ふいに、凪くんの笑顔が消えた。
「……美月の一番は、僕でいて」
真っすぐ見つめられて、息が止まる。
「ほかの人に負けるの、嫌だから♡」
一瞬、別の凪くんを見た気がした。
でも、気にしないようにメニューを開く。
「チーズハンバーグにしようかな!」
「じゃあ、僕も美月と同じぃ♡」
いつもの調子に戻った凪くんを見て、さっきの表情は気のせいだったのかもしれないと思う。
注文を済ませると、二人でドリンクバーへ向かった。凪くんはメロンソーダ。 私は烏龍茶を選ぶ。席へ戻り、他愛もない話をしながらグラスに口をつける。
すると――。
♪♪♪
凪くんのスマホが鳴り始めた。
「……凪くん。電話、出ないの?」
「だって、迅だもん〜♡」
――狂犬さん!
「出てください!」
「え〜♡」
凪くんは頬を膨らませながらスマホを見つめる。
電話は鳴って、止まって。
また鳴って、止まって。
三度目の着信が鳴り響いたところで、凪くんは大きくため息をついた。
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