−狂兎の檻−
微笑ましく二人を見ていると、紅茶とコーヒー、それからケーキが運ばれてきた。

「わぁぁっ♡」

凪くんは目を輝かせ、嬉しそうに身を乗り出す。
本当に、心まで真っ白な子どもみたい。
その笑顔は、どこまでも純粋で、見ているこちらまで笑顔になってしまう。

「いただきます!」

そう言って、フォークでケーキをひと口運ぶ。
フルーツの爽やかな酸味とケーキの優しい甘さが口いっぱいに広がり、今日の疲れをそっと吹き飛ばしてくれた。
< 76 / 131 >

この作品をシェア

pagetop