恋愛偏差値0.01。
そう思い、ちらりと凪くんを見る。
きっと、いつもの笑顔だと思った。
――でも。
一瞬だけ、その瞳は鋭く三人を見つめていた。
思わず息をのむ。
けれど、それもほんの一瞬。
すぐに、天使みたいな笑顔へ戻る。
「仲良くしてね♡」
「う、うん!」
「美月さん〜」
「……あ、はい!」
「一緒にトイレ行こ〜!」
凪くんは男の子だから、一緒には行けない。
少しだけ寂しい気持ちもある。
でも――。
女の子の友達と一緒に歩くことにも、ずっと憧れていた。
「いってらっしゃぁい〜!」
凪くんは、ぴょんぴょんと飛び跳ねながら、大きく手を振ってくれる。
< 96 / 186 >

この作品をシェア

pagetop