スパダリの溺愛はスーツを着崩すように

第6話 視線の理由を私は知らない

翌朝。
黒澤社長と手を繋いだこと、抱きしめられたこと……キスをしたこと。
思い出すだけで顔が熱い。
昨日のお家デートは思い切ってコンタクトにした。

会社でもコンタクトしてみようかな。
鏡の前でコンタクトにした。
黒澤社長に少しでも可愛く見られたい。

通勤していると周りの視線が気になった。
振り返られたりした。
私?なんだろう…?
不思議に思っていると会社では何人かの男性社員に声をかけられる…。

しつこく言い寄られていると、
「俺の彼女なので失礼します」
誰かに手を掴まれて助けられた。

「一宮くん!?」

同じ商品企画部の後輩の一宮悠真くんだった。


一宮くんは社内でイケメン子犬系男子で人気の新人だ。


「助けてくれてありがとう」

「どういたしまして…って高崎先輩?」

「え?わかんなかった?」

「分かんなかった、高崎先輩綺麗すぎて目立ってた」

「え…?そうなの?」


今までの視線はそういうこと!?
いたたまれない…目立っていたなんて平穏な生活が…今すぐ眼鏡をかけたくなったけど……家に置いてきた…。
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