スパダリの溺愛はスーツを着崩すように
入社後も彩乃は変わらなかった。
仕事に真剣に向き合い努力する姿を自然と目で追っていた。
いつからだろう。

ただの興味が恋心に変わった。


高崎彩乃と言う女性にどうしようもなく惹かれていった。


あの日、面接で出会った日から俺の心はずっと彩乃に奪われたままだ。


だから彩乃に告白したが彩乃のは恋人のフリだと思ったらしく、結局今まで恋人のフリを続けていた。
それでも彩乃の側に居たかった。
恋人のフリでも側にいられるならそれでよかったなんてよく当時の俺は思ってたな…。
恋人のフリで満足できるはずないのにな。
当時は彩乃と関わりたくて必死だった。


俺の気持ちを押し付けるわけにはいかない。
だから何も知らない彩乃の前ではいつもどおりの顔をしていた。


一宮と楽しそうに笑い合う彩乃を見た瞬間そんな余裕はなくなった。
彩乃は俺のものじゃない。
分かっている。
それでも誰にも渡したくなかった。


こんなにも一人の女性に心を乱されるなんて…彩乃が俺を変えたんだな。
もう誤魔化せない。


俺が欲しいのは、彩乃の本当の気持ちだ。
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