四神と都の剣
「取り返しのつかないことになる可能性もゼロじゃないよ。沙月さん、そこまで強くないよね?」

朱雀は厳しい目を向ける。沙月は少しずつ俯いていった。ここ数日、朱雀と玄武は怪異を探す傍ら、沙月と葉月が除霊をする様子も見てきた。特殊な道具などを必要としない葉月と違い、沙月は道具や妖怪たちの力を借りていることが多かった。

「確かに、私は弱いです」

沙月は憂いを含んだ声で言う。玄武が朱雀を見つめる。朱雀はハッとし、すぐに口を開いた。

「いや、あの、気持ちはすごく嬉しかったよ!ただ、やっぱり危ないから!」

「俺が一緒に行けば問題ないだろ」

ドアが開き、葉月が入ってくる。沙月がバッと顔を上げた。その顔に憂いはない。

「怪異ってやつは妖怪や悪霊より厄介なんだろ?だったら、俺たちが囮になった方が早い」

「葉月がいるなら、きっと大丈夫です!どうせ妖怪たちも付いて来るでしょうし!」

腕を組んで朱雀と玄武を真っ直ぐ葉月は見つめ、その隣で沙月は拳を握り締めて笑いかける。朱雀はため息を吐いた。
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