王女エメリーネに悪女は似合わない~軍人公爵の盲愛に囚われて
23.
テレジア神と話をし、オディロンの申し出を受け入れると決めたはずなのに、エメリーネの心の奥では何かがくすぶっていた。
オディロンは、エメリーネも気を許せる人間の一人である。顔や人となりも知らないような他国からの王族、貴族と結婚するわけでもないのに、なんとも表現しがたいもやもやした気持ちが、胸の奥を支配しているのだ。
それでも受けると決めたからには、オディロンにはきちんと返事をしなければならない。
それに五日後、どちらの答えにしろ、彼の屋敷を訪れる約束をしたのだ。
アルマスなんかは王城に住んでいるのに、オディロンは所有する屋敷から通っている。オディロンだって望めば王城で暮らせるのに、それを指摘すれば「宰相閣下が嫌がるだろう?」と冗談とも本気ともとれるような答えが返ってきた。
とにかく五日後、約束通り今日と同じ時間に彼の屋敷を訪れるが、アルマスに見つからないのを祈るだけ。
たった五日、されど五日。
いてもたってもいられず、シーラには幾度も相談したが「とてもよいお話だと思います」と、彼女は喜びの色をその顔に浮かべていた。
この五日間は一年のように長く感じたし、ほんの数秒のようにあっという間にも思えた。
オディロンは、エメリーネも気を許せる人間の一人である。顔や人となりも知らないような他国からの王族、貴族と結婚するわけでもないのに、なんとも表現しがたいもやもやした気持ちが、胸の奥を支配しているのだ。
それでも受けると決めたからには、オディロンにはきちんと返事をしなければならない。
それに五日後、どちらの答えにしろ、彼の屋敷を訪れる約束をしたのだ。
アルマスなんかは王城に住んでいるのに、オディロンは所有する屋敷から通っている。オディロンだって望めば王城で暮らせるのに、それを指摘すれば「宰相閣下が嫌がるだろう?」と冗談とも本気ともとれるような答えが返ってきた。
とにかく五日後、約束通り今日と同じ時間に彼の屋敷を訪れるが、アルマスに見つからないのを祈るだけ。
たった五日、されど五日。
いてもたってもいられず、シーラには幾度も相談したが「とてもよいお話だと思います」と、彼女は喜びの色をその顔に浮かべていた。
この五日間は一年のように長く感じたし、ほんの数秒のようにあっという間にも思えた。