王女エメリーネに悪女は似合わない~軍人公爵の盲愛に囚われて
とはいえ、アルマスとの縁談を避けるためには確実な方法に間違いはないし、そのアルマスがこの縁談を素直に認めるはずがない。
「はい……ですが、議会の承認を得る前に、わたくしとあなたの関係が外に漏れてはいけないような気がするのです」
オディロンは「ほぅ?」と、片眉をあげる。
「だって、間違いなくアルマスが邪魔をしてくるでしょう?」
公爵を始めとし、侯爵や伯爵も、アルマスの息がかかったものがほとんどだと記憶している。
「だから、わたくしがここを訪れるのも今日でおしまいにします」
「俺が君と話をしたいときは、どうするつもりだ?」
面白くないのか、彼の声には不機嫌の色がまとわりついていた。
「聖堂の告解室を使います。夕方は王族のための祈りの時間です。継承権が残っているあなたにも、その権利があるでしょう?」
「なるほど……つまり、エメリーネ王女は、俺に神になれと言っているのだな?」
その問いに答える代わりに、エメリーネは清冽な笑みを浮かべた。
「はい……ですが、議会の承認を得る前に、わたくしとあなたの関係が外に漏れてはいけないような気がするのです」
オディロンは「ほぅ?」と、片眉をあげる。
「だって、間違いなくアルマスが邪魔をしてくるでしょう?」
公爵を始めとし、侯爵や伯爵も、アルマスの息がかかったものがほとんどだと記憶している。
「だから、わたくしがここを訪れるのも今日でおしまいにします」
「俺が君と話をしたいときは、どうするつもりだ?」
面白くないのか、彼の声には不機嫌の色がまとわりついていた。
「聖堂の告解室を使います。夕方は王族のための祈りの時間です。継承権が残っているあなたにも、その権利があるでしょう?」
「なるほど……つまり、エメリーネ王女は、俺に神になれと言っているのだな?」
その問いに答える代わりに、エメリーネは清冽な笑みを浮かべた。


