王女エメリーネに悪女は似合わない~軍人公爵の盲愛に囚われて
オディロンの指がエメリーネの目元に触れ、少しだけこぼれた涙をぬぐう。
「だが、君と結婚するには議会の承認を得る必要がある」
「はい……その件については、テレジア神にも伝えました」
オディロンのこめかみがひくりと動く。
「それで、テレジア神はなんと?」
「わたくしの幸せを願ってくれました」
「……そうか、あいつも諦めたのか?」
ぼそりと呟くオディロンの言葉に、エメリーネはまったく心当たりはなく、それを聞き流す。
「ですから、何がなんでも、あなたとの関係を議会に認めてもらいます」
「それは心強いな。だがな」
そこで立ち上がったオディロンは、エメリーネの隣に腰を下ろした。
「なんでも一人でやろうとするのが君の悪い癖だ。俺と一緒になると決めたのなら、もっと俺を頼れ。いいな?」
そんなことを考えたことはなかった。一度目の人生も、オディロンの正義を利用したのだ。そして今世も、彼の知識と人脈を借りようとした。その結果、彼から求婚されるとは思ってもいなかったのだが。
「だが、君と結婚するには議会の承認を得る必要がある」
「はい……その件については、テレジア神にも伝えました」
オディロンのこめかみがひくりと動く。
「それで、テレジア神はなんと?」
「わたくしの幸せを願ってくれました」
「……そうか、あいつも諦めたのか?」
ぼそりと呟くオディロンの言葉に、エメリーネはまったく心当たりはなく、それを聞き流す。
「ですから、何がなんでも、あなたとの関係を議会に認めてもらいます」
「それは心強いな。だがな」
そこで立ち上がったオディロンは、エメリーネの隣に腰を下ろした。
「なんでも一人でやろうとするのが君の悪い癖だ。俺と一緒になると決めたのなら、もっと俺を頼れ。いいな?」
そんなことを考えたことはなかった。一度目の人生も、オディロンの正義を利用したのだ。そして今世も、彼の知識と人脈を借りようとした。その結果、彼から求婚されるとは思ってもいなかったのだが。