王女エメリーネに悪女は似合わない~軍人公爵の盲愛に囚われて
「だったらなおのこと、お茶会は必要ね」
ん? とアルマスはわざとらしく片眉をあげる。
「だって、他の方がどのような慈善活動を行っているのか、お話をうかがってみたいもの」
「なるほど。それは気づかずに申し訳ありませんでした」
その謝罪の言葉すら、違和感があるものだった。
アルマスは女性を軽視する傾向があるから、女性が集まる茶会なんて、くだらないものだと思っているにちがいない。
「ですが、エメリーネ様。他の者の話を鵜呑みになさらないようにお願いします。もしわからないことや困ったことがあれば、すぐに私めにご相談ください。もしくは、こちらの補佐官二人でも」
「アルマスの心遣いに感謝するわ。頼りにしているわね」
笑みをたたえたアルマスは、さらに幾言か言葉を告げた後、「では、この二人には、私のほうから補佐官とはどうあるべきかを直々に指導したいと思います」とコンストとヨハンを連れて部屋を出ていった。
パタリと扉が閉まり、足音が遠ざかったのを確認してから、エメリーネは大きく息を吐いた。
「エメリーネ様。何か、飲み物を用意いたしますか?」
シーラの申し出に「お願い」と答える。
「エメリーネ様。女優になれますね!」
エリナがくすくす笑い出すと、「同じようなことをシーラにも言われたわ」とエメリーネは額を抑えた。変に気を張りすぎて、少しだけ頭が痛かった。
ん? とアルマスはわざとらしく片眉をあげる。
「だって、他の方がどのような慈善活動を行っているのか、お話をうかがってみたいもの」
「なるほど。それは気づかずに申し訳ありませんでした」
その謝罪の言葉すら、違和感があるものだった。
アルマスは女性を軽視する傾向があるから、女性が集まる茶会なんて、くだらないものだと思っているにちがいない。
「ですが、エメリーネ様。他の者の話を鵜呑みになさらないようにお願いします。もしわからないことや困ったことがあれば、すぐに私めにご相談ください。もしくは、こちらの補佐官二人でも」
「アルマスの心遣いに感謝するわ。頼りにしているわね」
笑みをたたえたアルマスは、さらに幾言か言葉を告げた後、「では、この二人には、私のほうから補佐官とはどうあるべきかを直々に指導したいと思います」とコンストとヨハンを連れて部屋を出ていった。
パタリと扉が閉まり、足音が遠ざかったのを確認してから、エメリーネは大きく息を吐いた。
「エメリーネ様。何か、飲み物を用意いたしますか?」
シーラの申し出に「お願い」と答える。
「エメリーネ様。女優になれますね!」
エリナがくすくす笑い出すと、「同じようなことをシーラにも言われたわ」とエメリーネは額を抑えた。変に気を張りすぎて、少しだけ頭が痛かった。