王女エメリーネに悪女は似合わない~軍人公爵の盲愛に囚われて
「えぇ。やはり女性がいて助かるわ。お茶会なんて、わたくしにはさっぱりわからないもの。でも、そちらのお二方は男性でしょ? やはり女性特有のお茶会についてはわからないのでは?」
「エメリーネ様のおっしゃるとおりです。男性には男性の、女性には女性の役目というものがございます。ナウマン子爵令嬢が社交に長けているのなら、こちらの二人は資産管理や外交、交渉に長けております」
「まぁ、それは素晴らしいわ」
 両手をパチンと合わせ、期待に満ちた眼差しをアルマスに向けると、彼のオーラは黒っぽい緑へと変化する。
「では、コンスト・イングリスも補佐官として採用していただけると?」
「もちろんよ。さすが、アルマスの見立てね」
「恐縮でございます」
 胸に手を添え、恭しく頭を下げるアルマスの姿はわざとらしい。
「これで、わたくしもお父様のお仕事を手伝えるかしら? お父様もずっと体調を崩しているでしょう? だから心配で……」
「もちろんでございます、エメリーネ様。ですが、国王陛下と王女殿下に求められるものは異なりますので、エメリーネ様は慈善活動や福祉活動から始めるのがよろしいでしょう」
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