王女エメリーネに悪女は似合わない~軍人公爵の盲愛に囚われて
どうやらアルマスは、エリナを補佐官とは認めたくないらしい。
「だって、アルマスの前では無知でかわいいエメリーネ王女になりきらないといけないでしょ?」
「だからですよ。宰相のやつ、絶対に勘違いしてますって。エメリーネ様に好かれてるっていう自負? それがひしひしと感じ取れるんですけどぉ」
先ほどからエリナの口からは、愚痴と不満が飛び出てくるが、エメリーネもそれを咎めるつもりはなかった。
「そうね。だから彼は女性を見下すのでしょう?」
今はその標的がエリナになっているだけ。
前の人生では、エメリーネが標的にされていた。無知な王女は女王に即位し、周囲の手を借りて国政を担っていく。その手を借りた先が、アルマスを筆頭とするアルマス派の者だっただけで。
「エメリーネ様、お茶が入りました」
お茶の用意をしていたシーラだが、そのカップからはいつもと異なる香りが漂っていた。
「あら? 今日はいつもと違うお茶なのね」
見た目はいつもと変わらぬ紅茶に見えるのに、香りがどこか独特である。
「だって、アルマスの前では無知でかわいいエメリーネ王女になりきらないといけないでしょ?」
「だからですよ。宰相のやつ、絶対に勘違いしてますって。エメリーネ様に好かれてるっていう自負? それがひしひしと感じ取れるんですけどぉ」
先ほどからエリナの口からは、愚痴と不満が飛び出てくるが、エメリーネもそれを咎めるつもりはなかった。
「そうね。だから彼は女性を見下すのでしょう?」
今はその標的がエリナになっているだけ。
前の人生では、エメリーネが標的にされていた。無知な王女は女王に即位し、周囲の手を借りて国政を担っていく。その手を借りた先が、アルマスを筆頭とするアルマス派の者だっただけで。
「エメリーネ様、お茶が入りました」
お茶の用意をしていたシーラだが、そのカップからはいつもと異なる香りが漂っていた。
「あら? 今日はいつもと違うお茶なのね」
見た目はいつもと変わらぬ紅茶に見えるのに、香りがどこか独特である。