王女エメリーネに悪女は似合わない~軍人公爵の盲愛に囚われて
「はい。いつものお茶がなくなりましたので……贈り物を少しずつと思いまして。今日はカウフ子爵からいただいたシナモンティーでございます。リナもどうぞ」
「へぇ? シナモンティーなんて珍しいですね」
ぽそっとエリナが呟く。
「知ってるの?」
先ほどから、刺激性のある独特のにおいと甘さが混じった不思議な香りが、カップから広がっていた。
「えぇ。薬用でも使われますから。栽培にはあたたかくて湿度の高い場所が適しているんですよね。カウフ子爵領は南に位置しているから、まさしくそんな場所なのでは?」
「そうみたい。でも、あまり外には出ていないようね。これは、わたくしの誕生日プレゼントとして送られたものなのよ」
「領地内の特産品を送るのが無難ですからね。うん、シナモンの香りがよく出ていて、質のいいものだと思います」
エリナの言葉に促されるように、エメリーネも一口だけ口に含んでみた。
ピリッとした刺激が舌に残るが、あとからじんわり甘さが広がっていく。
「不思議な味がするお茶ね」
「へぇ? シナモンティーなんて珍しいですね」
ぽそっとエリナが呟く。
「知ってるの?」
先ほどから、刺激性のある独特のにおいと甘さが混じった不思議な香りが、カップから広がっていた。
「えぇ。薬用でも使われますから。栽培にはあたたかくて湿度の高い場所が適しているんですよね。カウフ子爵領は南に位置しているから、まさしくそんな場所なのでは?」
「そうみたい。でも、あまり外には出ていないようね。これは、わたくしの誕生日プレゼントとして送られたものなのよ」
「領地内の特産品を送るのが無難ですからね。うん、シナモンの香りがよく出ていて、質のいいものだと思います」
エリナの言葉に促されるように、エメリーネも一口だけ口に含んでみた。
ピリッとした刺激が舌に残るが、あとからじんわり甘さが広がっていく。
「不思議な味がするお茶ね」