王女エメリーネに悪女は似合わない~軍人公爵の盲愛に囚われて
心の中で、密かにアルマスに感謝する。
「今度、わたくしのサロンに招待してもよろしいでしょうか? わたくしも、同年代の方とお会いする機会がなかなかなくて……」
本来であれば親のほうから子どもを売り出す場でもあるのに、そういったところはアルマス派の者たちは遠慮がちであった。
「ありがとうございます。娘も喜びますわ」
嬉しそうに微笑みながらも、公爵夫人の身体からふっと力が抜けたようにも見えた。
(アルマスね……わたくしと接触する人間を、制限しているのね)
そうでなければ、今頃、エメリーネには求婚者や友人候補がたくさん現れていただろう。それをアルマスが各家に圧力をかけているのだ。そしてクロック公爵夫人は、娘をエメリーネに売り込めとか言われていたにちがいない。エメリーネから話題にしたことで、夫人の張り詰めていた気も抜けたようだ。
(それよりも……)
やはりエメリーネはクロック公爵夫人の首飾りが気になってしかたなかった。
「今度、わたくしのサロンに招待してもよろしいでしょうか? わたくしも、同年代の方とお会いする機会がなかなかなくて……」
本来であれば親のほうから子どもを売り出す場でもあるのに、そういったところはアルマス派の者たちは遠慮がちであった。
「ありがとうございます。娘も喜びますわ」
嬉しそうに微笑みながらも、公爵夫人の身体からふっと力が抜けたようにも見えた。
(アルマスね……わたくしと接触する人間を、制限しているのね)
そうでなければ、今頃、エメリーネには求婚者や友人候補がたくさん現れていただろう。それをアルマスが各家に圧力をかけているのだ。そしてクロック公爵夫人は、娘をエメリーネに売り込めとか言われていたにちがいない。エメリーネから話題にしたことで、夫人の張り詰めていた気も抜けたようだ。
(それよりも……)
やはりエメリーネはクロック公爵夫人の首飾りが気になってしかたなかった。