王女エメリーネに悪女は似合わない~軍人公爵の盲愛に囚われて
嗅いだことのない不思議な香りに、アルマスもつい顔をしかめる。
「エメリーネ様、こちらのお茶は?」
「シナモンティーというそうよ? ハーブティーの一種ですって。風邪の予防とか、冷え性対策とか、とにかく健康にいいお茶なんですって。リナが言っていたわ。どうぞ、アルマスも飲んでみて」
エメリーネの透き通るような白い指が白磁のカップを掴み、それを口元にまで運ぶ。コクリと一口飲む様子を、アルマスはじっくり見つめていた。
「最初はクセがあって飲みにくいかと思ったのだけれど、わたくしも今では、毎日これを飲んでいるの」
無垢に笑うエメリーネに釣られ、アルマスもカップに口をつけてみた。舌に刺激が走るものの、味は悪くない。渋すぎず、甘すぎず。
「どう? アルマス。お口に合うかしら……」
不安そうにおずおずと尋ねるエメリーネは、小動物のようだ。
「ええ、エメリーネ様が言うように、クセのある味ですが……やみつきになりそうですね」
「そう、よかったわ」
そこでエメリーネはパチンと手を叩く。
「アルマスには健康でいてほしいもの。こちらのお茶、お裾分けするわね」
オディロンがエメリーネの側から離れたからだろう。アルマスの望む彼女が戻ってきた。
「ありがとうございます、エメリーネ様」
アルマスの言葉に、エメリーネも笑顔で返した。
「エメリーネ様、こちらのお茶は?」
「シナモンティーというそうよ? ハーブティーの一種ですって。風邪の予防とか、冷え性対策とか、とにかく健康にいいお茶なんですって。リナが言っていたわ。どうぞ、アルマスも飲んでみて」
エメリーネの透き通るような白い指が白磁のカップを掴み、それを口元にまで運ぶ。コクリと一口飲む様子を、アルマスはじっくり見つめていた。
「最初はクセがあって飲みにくいかと思ったのだけれど、わたくしも今では、毎日これを飲んでいるの」
無垢に笑うエメリーネに釣られ、アルマスもカップに口をつけてみた。舌に刺激が走るものの、味は悪くない。渋すぎず、甘すぎず。
「どう? アルマス。お口に合うかしら……」
不安そうにおずおずと尋ねるエメリーネは、小動物のようだ。
「ええ、エメリーネ様が言うように、クセのある味ですが……やみつきになりそうですね」
「そう、よかったわ」
そこでエメリーネはパチンと手を叩く。
「アルマスには健康でいてほしいもの。こちらのお茶、お裾分けするわね」
オディロンがエメリーネの側から離れたからだろう。アルマスの望む彼女が戻ってきた。
「ありがとうございます、エメリーネ様」
アルマスの言葉に、エメリーネも笑顔で返した。