王女エメリーネに悪女は似合わない~軍人公爵の盲愛に囚われて
34.
エメリーネはコンストやヨハンを補佐官としてつけるようになって、たびたび朝議の場にも顔を出すようになっていた。その場に同行する補佐官はエリナではなくコンストである。これはもちろんアルマスの指示であり、エリナは「朝議に興味ないですし。だったら、その時間は自由にさせてもらいますね」と、その時間は何をしているかエメリーネも把握していない。だがエリナの性格を考えたら、怪しい毒やら薬やら何やら、作っているのかもしれない。
会議室の円卓に、ずらりと並ぶ錚々たる顔ぶれだが、定期的に行われる朝議に出席できるのは伯爵以上とされており、遠方の領地にいる者もいるため、全員が出席する朝議というのは珍しいのだ。今だって、四分の一は不在である。
そしてここにいる彼らのオーラの大半は黒っぽい色をしている。あとは見えない、もしくは黄色、緑色といったオーラの持ち主だ。
「……では、本日の議題は以上です」
議長は持ち回りで、今日はクロック公爵がその役を担っていた。彼のオーラも黒である。
「他に何かありませんか?」
一人一人の顔を確認するように、クロック公爵がぐるりと見回す。
父王の隣に座るエメリーネは、いつ、父が話を切り出すのかと気が気でなかった。エメリーネの婚約については、近いうちに朝議の場で話をすると、父は約束してくれたのだ。
「よろしいか?」
会議室の円卓に、ずらりと並ぶ錚々たる顔ぶれだが、定期的に行われる朝議に出席できるのは伯爵以上とされており、遠方の領地にいる者もいるため、全員が出席する朝議というのは珍しいのだ。今だって、四分の一は不在である。
そしてここにいる彼らのオーラの大半は黒っぽい色をしている。あとは見えない、もしくは黄色、緑色といったオーラの持ち主だ。
「……では、本日の議題は以上です」
議長は持ち回りで、今日はクロック公爵がその役を担っていた。彼のオーラも黒である。
「他に何かありませんか?」
一人一人の顔を確認するように、クロック公爵がぐるりと見回す。
父王の隣に座るエメリーネは、いつ、父が話を切り出すのかと気が気でなかった。エメリーネの婚約については、近いうちに朝議の場で話をすると、父は約束してくれたのだ。
「よろしいか?」