王女エメリーネに悪女は似合わない~軍人公爵の盲愛に囚われて
シーラの父、ラモン伯爵は反アルマス派だ。しかし、だからといって彼に対抗できる力があるわけではない。アルマスに従いながら、反旗を翻すタイミングを見計らっている。
そういった者が他にも幾人かいたはず。
「えぇ。わたくしも社交デビューをしたことですし、お父様を支えられるようになりたいの。まずは贈り物のお礼状からよね」
「はい。こちらの部屋は、いつエメリーネ様がお使いになられてもいいように整えておりましたが、不便なことがございましたら、なんなりと申しつけください」
そう言って彼女は、少しだけ窓を開けた。外のさわやかな空気が室内に入り込む。
やはりシーラをただの侍女にしておくのはもったいない。
「ねぇ、シーラ」
エメリーネの声が、室内に静かに響いた。レースのカーテンが風を受け、ひらひらと揺れる。
「あなた、わたくしの補佐官にならない?」
シーラの焦げ茶の瞳が大きく見開かれ、眼鏡が光を反射した。
そういった者が他にも幾人かいたはず。
「えぇ。わたくしも社交デビューをしたことですし、お父様を支えられるようになりたいの。まずは贈り物のお礼状からよね」
「はい。こちらの部屋は、いつエメリーネ様がお使いになられてもいいように整えておりましたが、不便なことがございましたら、なんなりと申しつけください」
そう言って彼女は、少しだけ窓を開けた。外のさわやかな空気が室内に入り込む。
やはりシーラをただの侍女にしておくのはもったいない。
「ねぇ、シーラ」
エメリーネの声が、室内に静かに響いた。レースのカーテンが風を受け、ひらひらと揺れる。
「あなた、わたくしの補佐官にならない?」
シーラの焦げ茶の瞳が大きく見開かれ、眼鏡が光を反射した。