魔女の受難と天使の試練・監視という奇妙な同居生活からはじまる愛
<ワルプギルスナイトの準備>
その場所は、山脈が連なる里山地域。
目の前には、のどかな田園風景が広がるが、山道に入ると雑木林がうっそうとした暗闇に変わる。
グリンカとアレクサンドラは、ほうきにまたがり、狭い獣道を上へ上へとたどっていた。
山の斜面の枯れ葉から大小の赤いキノコが列になり、道筋を示している。
「ええと、魔女集会はあそこの空き地を予定しています」
グリンカは地図を片手に、送電線の向こうにある崖下の少し開けた場所を指さした。
「洞窟に通じる地下通路を、確保しておきたいからな。
あと魔法陣を埋め込むのに、周りに木が多いほうが都合がいい」
アレクサンドラは紫のマントを翻して、グリンカの先を行く。
「魔法陣の埋め込む場所は・・・?」
「はい・・・一応20か所ほど、集会場を囲むように、黄色のキノコを目印に植え込んでおきました」
アレクサンドラは受け取った地図を見ながら、うなずいた。
「わかった。今回は魔法陣の数が多いから、こちらも確認しておこう」
地図に埋め込みポイントを×印で記入しているアレクサンドラに、グリンカが質問をした。
「先生、その魔法陣って、なんでそんなに間隔を狭くして設置するのですか?」
谷から吹く風で、乱れる黒髪をかき上げて、アレクサンドラは空を見あげた。
雲間から太陽の光がいく筋も出て、まっすぐに地上に伸びている天使の梯子(はしご)。
「もし私が天使長ならば、まず魔女を攻撃するのに一番効率の良い場所を考えるね。
それは魔女集会だ。
そこを狙って来る可能性が高い。
だから、その先手を打つのさ。天使除けの魔法陣トラップを仕掛ける」
そう言って、自信たっぷりに口角を上げた。
その場所は、山脈が連なる里山地域。
目の前には、のどかな田園風景が広がるが、山道に入ると雑木林がうっそうとした暗闇に変わる。
グリンカとアレクサンドラは、ほうきにまたがり、狭い獣道を上へ上へとたどっていた。
山の斜面の枯れ葉から大小の赤いキノコが列になり、道筋を示している。
「ええと、魔女集会はあそこの空き地を予定しています」
グリンカは地図を片手に、送電線の向こうにある崖下の少し開けた場所を指さした。
「洞窟に通じる地下通路を、確保しておきたいからな。
あと魔法陣を埋め込むのに、周りに木が多いほうが都合がいい」
アレクサンドラは紫のマントを翻して、グリンカの先を行く。
「魔法陣の埋め込む場所は・・・?」
「はい・・・一応20か所ほど、集会場を囲むように、黄色のキノコを目印に植え込んでおきました」
アレクサンドラは受け取った地図を見ながら、うなずいた。
「わかった。今回は魔法陣の数が多いから、こちらも確認しておこう」
地図に埋め込みポイントを×印で記入しているアレクサンドラに、グリンカが質問をした。
「先生、その魔法陣って、なんでそんなに間隔を狭くして設置するのですか?」
谷から吹く風で、乱れる黒髪をかき上げて、アレクサンドラは空を見あげた。
雲間から太陽の光がいく筋も出て、まっすぐに地上に伸びている天使の梯子(はしご)。
「もし私が天使長ならば、まず魔女を攻撃するのに一番効率の良い場所を考えるね。
それは魔女集会だ。
そこを狙って来る可能性が高い。
だから、その先手を打つのさ。天使除けの魔法陣トラップを仕掛ける」
そう言って、自信たっぷりに口角を上げた。