魔女の受難と天使の試練・監視という奇妙な同居生活からはじまる愛
「よくわかっているじゃないか」

「うん、アンタとは・・随分、長い付き合いだからね」

グルシアの琥珀の瞳に、あの水鏡の紫の羽が翻る。

あの紫の羽の天使は・・・永遠の愛の証として、魔女に渡したのだろう。

魔女は、指輪を自分の左手の薬指にはめた。

「アンタを信じる」

「脱いだら、ワインを浴びるんだ。ただ半分は残しておけよ」

「うん・・・」

魔女はグルシアの視界に入らない場所で、ぽぃっと服を脱ぎ、目をつぶったまま、まんべんなくワインを浴びた。

くらくらするほどのワインの香りが、部屋に広がる。

「終わったら、グラスを持ってこっちに来い」

「うん・・・」

魔女はシーツで身を包み、グルシアの前に立った。

「このワインを、私から君に飲ませる。
君が飲みこめたら・・唾液が混じりあい、私の徴(しるし)が・・取りあえず<仮>だが、つく。

この聖別されたワインが緩衝材になるから、お互いのダメージは最小限度になると思う」

グルシアは一息ついた。

「このワインが、私と君をつないでくれる。」

「そうなんだ・・・」

魔女はワイングラスを片手にうなだれ、体を左右に揺らしはじめた。

シーツの重ねから、デコルテのなだらかな曲線と、胸の中央にくさび型の影が落ちているのが見えた。

「ためらうな!!」

その強い声に押されて、魔女はグルシアの膝に向き合うように座った。
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