ねえ、また笑ってよ
ねえ、また笑ってよ
by翠
〜守れなかった〜
バンッ、、
乾いた銃声がなり、俺は死を覚悟した瞬間
痛みが来ると思った。
しかし、来なかった。
前を見ると血が出ていて、倒れている未唯、
心臓に銃の穴が空いていた。
俺は現実が受け止められなかった
口を開けてぽかんとしている悠真を殴った。
殴りまくった。
許せなかった。
「みい、、、なんでみいが、、、くそっ、、、、!!!!」
俺は泣きながら、悠真を殴りまくった。
みいが最後の力を振り絞り、
「す、、、い。すきだった、、、、わたし、、、秘密にして、、、たんだけど、、、歌作って、、、るの、、、聞いて、、すいへの気持ち、、、はいってる、、、わたしの部屋、、、、の、、、、机にデータ入ってるから、、またね、、、ごほっ、、、ね、、、笑って、、、?、」
みいは息絶えてしまった。
俺は泣いた、、
「みいーーーっ!!!なんでみいが死なないといけないんだよっ!俺のせいだ。!!!!
俺に罰を与えろよ!!なんでみいに与えるんだよっ!!!!くそっ!!!!好きだよっ!俺の方が好きだよ!!!一生一緒にいたかった!」
俺は泣き果てた。
…………………………………………………………
1週間後、未唯の家に行った。
俺は寝れないし、食欲もないから顔色も悪く、変な顔をしてた。
みいのお母さんに出迎えて貰い、
みいの部屋に行った。
みいの部屋には、ピアノやギター、音楽のものや、勉強道具、バスケットボール、サッカーボール、日記、そして、パソコンがあった。
パソコンを見てみると、みいの動画があった。
みいはピアノに座っている動画を残していた。
みいが歌い始めた。
「淡い残像
作曲 未唯
作詞 未唯
夕暮れのチャイムが響く放課後
伸びていく影を見つめていた
君の歩幅に合わせるだけで
胸がぎゅっと苦しくなる
言えない言葉が 喉の奥でつかえて
笑い合う時間だけが ただ過ぎていく
ねえ、私たちはどこへ向かうの?
答えのない問いを 風に投げた
触れたら消えてしまいそうな
淡い、淡い、季節の中で
君の隣にいられる奇跡を
消えないように抱きしめていた
明日が来たら、この距離さえも
思い出に変わってしまうのかな
トゲだらけの世界の片隅で
君が見せてくれた 優しい嘘
それだけで私は もう何もいらないと
本気で思っていたんだ
触れたら消えてしまいそうな
淡い、淡い、季節の中で
君の隣にいられる奇跡を
消えないように抱きしめていた
冷たい雨が 二人を濡らしても
この温もりだけは 忘れないから」
俺は聴きながら泣いていた。
未唯の心が入っているいい歌だった
そして何回も聴いた。
また笑って欲しい。
俺を見て笑って欲しい。
あの頃みたいに。
ねぇ、、
また笑って。