ルーチェに恋をして
 
「あの……」
 
 疑問を解消するためにオドオドしながら安西に尋ねた。

「はい。なんでしょうか?」
 
「さっきステラのルールがなんとかって……」
 
「ステラに所属する皆様が才能を知られたいわけではありません。文乃様のように隠したい方もおられます。なのでステラ内では才能を問うことがタブーとされているのです。」

 ……なかなかよくできたルールだと思う。
 
 そのルールがあるから匿名で活動してる人も入学することができるのか。

「ただ、気になさらない方も多いので仲が良くなると才能を聞いてしまう方も多いように思います。たまに、隠していると余計に気になると言って探りを入れる方もいらっしゃいますね。」

 
 なにか今ヤバいことを聞いた気がする。

 
「今の在校生にはそんな方いらっしゃらないとは思いますが。」
 
 ほほほほ、と安西は上品に笑う。
 
 不安、不安しかない。
 バレないだろうか……大丈夫か……?と震えながら階段を上がって文乃は新しい自室へと向かった。
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