同居人がめんどくさい
“若い子”なんて...

私たち、そんなに年齢変わらなさそうなのに。

そんなに歳の離れていない女性に言われるとなんだかおかしな響きがする。

少しだけ頬が綻ぶ。

女性はまだティッシュで涙を拭っている。

隅田川沿いを散歩している人たちが、こちらを奇妙なものを見るような顔つきで通り過ぎていく。

空は相変わらずの雲ひとつない晴天だ。

...私たち、何してるんだろう。

そう思うと、自然と笑いが溢れた。

フッと溢れた私の笑みに、2人がこちらを見る。

「なんか、私たち何してるんだろうって、少し思えちゃって。」

と笑うと、女性も

「本当だよね、こんなところでね。」

と泣きながら笑った。

こんな見ず知らずの人間の話に、これほどまで涙を流せるなんて、すごく情に厚い人なんだなと思った。

ここ最近の出来事で、すっかり世界は全て嫌な人でできていると思っていたのに、こんなに素敵な人もいるんだと知ることができた。

それだけで私はラッキーな人間だな。

そう思えた。

女性が泣き止むのを待って、話し出す。

「聞いてもらえて、気持ちが楽になりました。ありがとうございました。」

いい終わると同時に頭を下げる。

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