同居人がめんどくさい
「...は?」

“女性に言い寄られて困っている”?

これまた聞いたことのフレーズが男から飛び出し、脳内をその珍妙なフレーズがぐるぐると回る。

「言い寄られるって...告白されるって意味ですか?」

何だか、わかったようなわからないような、判然としない頭で、聞き返す。

「そういうことです。最悪の場合、一晩でもいいから相手になって欲しいと言われるのです。」

“一晩でもいいから相手をして欲しい”?

男の発する言葉がいちいち脳内で反芻される。

情報は溜まっていっても、何一つとして理解できはしない。

「...相手をしたらいいじゃないですか?」

「嫌ですよ。」

「なんで?」

「”なんで?”??」

今度は男が聞き返してくる。

そんな男の都合のいい妄想にでも出てきそうな展開で、男は一体何を嫌がっているというのだろう。

そんなの、まさに、”男の夢”とでもいうようなシチュエーションではないのだろうか?

...というか、なんだ、その状況?

どんな状況だよ?

1人の男に、数多の女が群がっていく...?

ちょっと想像してみたけど、まるで漫画か何かの中のように思えた。

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