真面目だけが取り柄の聖女候補ですが、今日から頑張るのをやめます!
「無口なんだね。僕との会話はつまらないかな?」
「いえ!そんなことは!」
「少し一緒に歩かないか?」
「はい!光栄でございます!」
直立不動で即答。
王族の誘いを断れるはずもなく。
「僕が案内してあげる。こっちだよ」
「え?」
と思ったときには、もう手を握られていた。
反射的に振り払わなかった自分を褒めたい。
それからのことはあまり覚えていない。
いろいろと質問され、短く答えたような気がする。
最後は「楽しかったよ。また」と言い、ラフィール様はようやく手を放して王宮へ戻っていった。
なんだったんだろう…この時間は…。
私はその後、夕食のときも、自室に戻ってからも、釈然としない気持ちを抱えていた。
聖女候補としての努力をやめて、自分の気持ちを優先して好きに行動し始めたら、周囲の対応が変わったことへの戸惑いはずっと感じていた。
だけど、今日立て続けに起こったこと。
ガーディオとユリーフィア様が急にミルティーヌへの態度を硬化させ、王太子ラフィール様まで、私に興味を示すような言動をし始めた。
なんだこれ…。
私が元気になったから?人と会話するようになったから?
私はむしろ今までよりも努力を減らし、責任感も捨ててしまったのに?
人に聞くこと効率がよくなり、成果は出せるようになってきたけど…。
だからって、こんなにも人の態度は変わるものなの?
私が見る限り、ミルティーヌは変わっていない。
聖女としての才能に恵まれつつ、だからこそ制御に苦労しているミルティーヌは、今も日々頑張っていると思う。
それなのに…。
「いえ!そんなことは!」
「少し一緒に歩かないか?」
「はい!光栄でございます!」
直立不動で即答。
王族の誘いを断れるはずもなく。
「僕が案内してあげる。こっちだよ」
「え?」
と思ったときには、もう手を握られていた。
反射的に振り払わなかった自分を褒めたい。
それからのことはあまり覚えていない。
いろいろと質問され、短く答えたような気がする。
最後は「楽しかったよ。また」と言い、ラフィール様はようやく手を放して王宮へ戻っていった。
なんだったんだろう…この時間は…。
私はその後、夕食のときも、自室に戻ってからも、釈然としない気持ちを抱えていた。
聖女候補としての努力をやめて、自分の気持ちを優先して好きに行動し始めたら、周囲の対応が変わったことへの戸惑いはずっと感じていた。
だけど、今日立て続けに起こったこと。
ガーディオとユリーフィア様が急にミルティーヌへの態度を硬化させ、王太子ラフィール様まで、私に興味を示すような言動をし始めた。
なんだこれ…。
私が元気になったから?人と会話するようになったから?
私はむしろ今までよりも努力を減らし、責任感も捨ててしまったのに?
人に聞くこと効率がよくなり、成果は出せるようになってきたけど…。
だからって、こんなにも人の態度は変わるものなの?
私が見る限り、ミルティーヌは変わっていない。
聖女としての才能に恵まれつつ、だからこそ制御に苦労しているミルティーヌは、今も日々頑張っていると思う。
それなのに…。