最下位特待生は、学園トップ4の家庭教師になりまして。
そんな、臆病者の私なのに―――。

「トップ4の……家庭教師、ですか?」

聞き返した声は、思ったより小さく響いた。

目の前の学園長はゆっくり頷く。

「そうです」

「えっと……?」

私は困惑していた。

桜華学園のトップ4。

この学校に通う生徒なら、誰でも知っている存在だ。

世界有数の不動産会社、九条財閥の御曹司、九条湊。

IT系列トップを誇る一ノ瀬グループの天才、一ノ瀬律。

業界最大級の芸能プロダクション、

通称白プロの社長子息である白石陽。

そして、政財界の名門、黒崎家の跡取りである黒崎玲。

学園中の憧れであり、遠い世界の人たち。

そんな四人に、私が勉強を教える?

「私では役不足では……」

「いいえ」

学園長は迷いなく否定した。

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