春のその先で、君と。
「りのん?」
「わっ……!」
振り返ると、お母さんが立っていた。
「ひなちゃんとお出かけ?」
「えっ……」
突然聞かれて、思わず顔が熱くなる。
お母さんはそんな私の顔をじっと見た。
「……その顔」
「な、なに?」
「もしかして、湊くん?」
「……!」
図星だった。
「……うん」
小さく頷く。
すると、お母さんは嬉しそうに笑った。
「やっぱり!」
「もう、お母さん……」
「だって朝からずっと髪の毛迷ってるじゃない」
「……三ヶ月記念日だから」
「まあ、三ヶ月記念日なの?」
「うん。今日で付き合って三ヶ月」
そう言うと、お母さんはますます嬉しそうな顔をした。