春のその先で、君と。



9時40分。


私は玄関の近くで、また鏡を確認した。



「よし……」



深呼吸する。


そして、10時になる少し前。


ピンポーン。



「……!」



玄関のチャイムが鳴った。


心臓が一気に跳ねる。


きっと、湊くんだ。



「行ってきます!」



「いってらっしゃい。楽しんできてね」



「うん!」


< 75 / 136 >

この作品をシェア

pagetop