春のその先で、君と。
私は玄関へ向かった。
ドアを開ける。
そこには、笑顔の湊くんが立っていた。
「おはよう、りのん」
「お、おはよう……」
湊くんは私を見ると、一瞬だけ目を丸くした。
そして、
「……かわいい」
「えっ……」
朝一番に言われた言葉に、顔が一気に熱くなる。
「今日、いつもよりかわいい」
「……もう」
恥ずかしくて、思わず俯いてしまう。
すると湊くんが笑った。
「照れてる?」
「照れてない……」
「顔、赤いよ」
「湊くんのせいだよ……」
そう言うと、湊くんはまた嬉しそうに笑った。
その笑顔を見て、胸がきゅっとなる。