春のその先で、君と。
二人で公園に入り、並んでブランコに座る。
夜の公園は静かで、さっきまでいた遊園地が少し遠く感じた。
「湊くん、今日はありがとう」
「うん」
「たくさん考えてくれて、とっても幸せだった」
「りのんが喜んでくれたなら、よかった」
湊くんがそう言って、鞄の中から小さな箱を取り出した。
「これ、りのんにプレゼント」
「え……?」
「開けてみて」
そっと箱を開ける。
中には、細くてシンプルなブレスレットが入っていた。
小さなチャームがひとつだけついていて、街灯の明かりを受けてきらっと光る。
「……かわいい」
「りのんに似合うと思って選んだ」
「嬉しい……」
湊くんがブレスレットを取り出して、私の手首につけてくれる。
「どう?」
「すごくかわいい」
手首に光るブレスレットを見つめる。
今日のために、湊くんが選んでくれたもの。
そう思うだけで、胸がいっぱいになった。