向日葵は彩る君に恋をした
それから二人で手を繋いで歩く。太陽に向かって咲く鮮やかな向日葵。きっと私は、この光景を忘れることはない。
初めて出会ったときの穏やかな王子様みたいなイメージとは、だいぶ変わったけれど──
生活能力は低くて、口は悪くて、それでも花に触れる手は誰より優しくて、真っ直ぐに言葉を向けてくれる彼に、私は恋をした。
彼の隣を、この先も堂々と歩けるように。
彼が挫けそうなときに支えられる、向日葵みたいに明るい私でいられるように。
そう心に誓って、私は前を向く。すると──

「なんかすごい可愛い顔してる」

「え?」

「キスしたい」

「え?」

ほっぺにそっと触れるキスが落ちる。

「ちょっと!」

「あとは、帰って二人きりになってから……ね」

いたずらっぽく笑うその顔に、やっぱり私は目が離せない。

「それより、夏休みの宿題やらないと!」

「あ、そうだ。
去年浮かれすぎて三日前に慌ててやったな」

「そうだよ! あれはごめんだよ!」

笑いながら手を繋ぐ。向日葵が風に揺れる中、私たちの足取りは軽い。この先の未来を、明るく照らして歩いていけますように。
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