向日葵は彩る君に恋をした

ラベンダー溶け合う夜をこえて

「なあ」

「なに?」

私はソファに座りながら華道家の雑誌を眺めていた。弓弦くんも椿さんも本当にすごい。大会で二人に花を提供しそれを使ってそれぞれ見事な結果を残していた。

「……俺たちさ、付き合ってもうすぐ二年になるだろ」

「そうだね……」

高校を卒業してから、伊織くんは華道家として本格的に活動を始め、私も薬師丸さんのもとで学びながら仕事をさせてもらっている。

「……そろそろ、いたしてもいいと思うんだけど」

そう言って、伊織くんがちらりとこちらを見る。

「え、ええ!!」

思わず雑誌を落としてしまった。

「なんでそんな驚くんだよ」

伊織くんは頭をかきながら、落ちた雑誌を拾い上げてテーブルに置く。

「いや、だって……そんな、き、急に言われても」

「急じゃないだろ」

確かに…そろそろとは思っていた。私だって、恋人として、この先に進みたいとは思っていた。けれど。
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