溺愛上手の遥くん
翌朝。
教室に着くと、まだ遥くんはいない。
荷物を整理していると、
「早いねー、明日奈」
そう言って後ろから抱き締めてきたのは、言うまでもなく遥くんだった。
「ひゃっ」
「おはよー」
頬にキスを落としてきた。
頭は大混乱。
「さすがに朝からアツアツすぎた?」
「…うん」
「ははは、顔真っ赤じゃん!」
「遥くんのせい!」
「はいっはい」
90°の位置に来て、
「今日も可愛いね、好きだよ明日奈」
と平然と言ってくる。
教室のほぼど真ん中でよくやってくれる。
注目の的になってしまった。
「そこ付き合い始めたの?」
「え、めっちゃ急展開!」
顔が赤くなる。
遥くんは平然とした顔で、
「好きな子と付き合わなきゃ、人生損じゃん?」
と言ってのけた。
どこでそんな言葉覚えたの?
遥くんは自分の机に荷物を置いて、こちらに戻ってきた。
どこにいても目立つくらい、キラキラした顔立ちだなと、なんとなく眺めていた。
「ん、どうした?」
「え」
「俺のことじーっと見つめるから」
「顔面良すぎだなと」
「そんなどストレートに言う?」
遥くんは笑った。