愛しいひと――く ち な し身代わりの恋(番外編)
 アユミは、もっと大人しい子かと思ってたのに。

「ノブ、キスして」

 部屋に入った途端、 酔いが回った俺に寄り添ってきた。
 アユミの体から妖艶なオーラが漂っていた。

 この子、本当に処女なのか?

「キスしたって酒臭いだけだろ」

 とりあえず挨拶のような、唇を合わすだけの軽いキスをすると、アユミは、すかさず両腕を俺の背中に回した。

「もっと、深く」

 俺の好きな目が訴える。
 切れ長だけど大きい、何もかも吸い込んでしまいそうな瞳。

 何で、こんなにあの人にそっくりなんだ。

 俺は言われるがまま、アユミの口内に舌を押し込んだ。
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