愛しいひと――く ち な し身代わりの恋(番外編)
 まだ未成年なのに、吉竹先輩から肩を組まれ酒を勧められる。

「私、飲めないんですよ。あ、ちょっと御手洗い行きます」

 先輩から逃げるように理の部屋を出た。

 あの人、サークルの中では苦手なんだよね。
 厳つくて。筋肉質で、そしてさりげなくセクハラ。

 私は、ノブのように、スッキリと顔立ちが整った、少し陰のある細身の男の子が好きなのに。

――あ。ノブ。

 廊下から、庭にいるノブの後ろ姿を見つけた。
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