さくらのねがい【完】
「いつから?」
「さぁ?最近ぽかったよ。
俺が初めてみたのは面談の日、たまたま教室行ったらあいつらに絡まれてた。」
「その次は今日の朝、下駄箱にこれ入ってたのみた。」と制服のポケットからメモを渡された。
同じ様なことが書いてある。
「また嫌なこと言っていい?」とヘラヘラしていた慎が真剣な顔つきになった。
「お前も咲桜もはっきりしないから。
海斗はみんなに優しくしすぎ、好きな子だけに優しくしてればいんだよ。
でもみんなに温厚なのがお前の良さでもあるから直せとは言えないけど…」
「好きな子にだけ優しくか…」
「しっかり凹むよね。海斗って。」
凹むよ。また咲桜が傷つけられていることに気づけなかったんだから。いつもそうだ。
「いつも気づけないから。傷ついてほしくないのに。」
「海斗が気づけないんじゃなくて、咲桜が気づかせないことを徹底してるからじゃない?
俺にみられたときのほうが嫌がらせされてるときよりも嫌な顔してたよ。海斗に絶対言うなって。」
「だからそんな凹むなって。」
「ありがとう、励ましてくれて。」