さくらのねがい【完】
慎と一緒に下駄箱へ向かう。
「嫌なこと教えてあげようか?」と慎が真剣な顔で言う。
「どういうこと?」
「あれ、みて。」
慎が指をさした方向はオレらのクラスの下駄箱。
知らない3人組の女子が咲桜の下駄箱を開けていた。
「なにやってんの?」と女子3人組に声をかけると女子たちは「えーっと」と気まずそうな顔。
咲桜の下駄箱を慌てて開けると
「事故のことがあったから光井くんは一緒にいるだけ、特別なんて思うな」
「光井くんに近づくな。釣り合ってない。」嫌な文字列の紙切れが入っている。
「ねえ、これなに?」
「何回目?辞めてくれる?」
「咲桜のこと傷つけないで、なにもしらないくせに」
「近づくな。傷つけたら一生許さない。」
怒りが込み上げてきて言葉が止まらない。
「ごめんなさいっ!」と半分泣いている女子たち。
「海斗、怖〜」と慎は面白がっている。
「だから、お前らには分かんないっていっただろ?この2人の絆の深さ。
怒らせない方がいいよ。コイツ、咲桜のためだったらなんでもすんだから。」と突然真剣な顔になる慎。
これ、初めてじゃ無くて、慎が知っているってことは最近始まった?
いやもうずっと前から?と思っていたら目の前から嫌な女子たちは居なくなっていた。